この記事では、「将来をみすえて転職し、まずはキャリアアップしたい。でも、今の会社にはお世話になったし、できるだけ円満に退職する方法を知りたい」と思っている人の悩みを解決します。
退職理由は、できるだけ好印象にして同僚・上司にあたたかく送り出してもらいたいものです。
そこで、本記事では円満退職の伝え方・切り出し方を解説していきます。
▶︎この記事で分かること
- 円満退職が必要な理由
- 退職を切り出すタイミング
- 円満退職の伝え方のポイント
- 会社が退職を引き止める理由
- もし退職を引き止められてしまった時の対処方法
この記事を読めば、きっとあなたも笑顔で次のキャリアに進んでいけますよ。ぜひ参考にしてみてください。
円満退職が必要な理由とは?
今の会社を辞めれば、もう上司や同僚と会うことはないのになぜ円満退職が必要なのでしょうか?
その理由は2つあります。
- 退職自体が長期化する
- 転職後の仕事に悪影響を及ぼす可能性がある
それぞれ詳しく解説していきます。
退職自体が長期化する
あなたの退職理由がいくら正当であったとしても、一方的に退職をすすめたり、退職の引き止めを適当にあしらってしまうと、退職の話がなかなか進まず、退職自体が長期化する可能性が高まります。
また、退職を切り出してから退職までの間で、職場での居心地が悪くなりかねません。
だからこそ、あなたの次のキャリアステップに進みたいという想いだけでなく、会社側の意見や要望にも丁寧に耳を傾け円満に退職の話をすすめていきましょう。
転職後の仕事に悪影響を及ぼす可能性がある
特に、あなたの次の転職先が前職と同じ業界だとすると、退職時に会社側と揉めたという悪い噂が転職先に流れてしまう可能性があります。
転職した時点で悪い噂が広まってしまうと、新しい職場での居心地が悪くなるのは目に見えています。
このようなことにならないためにも、円満退職しておくべきです。
退職を切り出すタイミングとは?
退職を切り出すタイミングは、退職の1〜3ヶ月前に伝えましょう!
退職を切り出すタイミングは、それぞれの会社の就業規則で異なります。
一般的には、「退職日の1〜3ヶ月前」に上司に伝えるのがベストです。まずは、あなたの会社の就業規則を確認しましょう。
会社の繁忙期に切り出すのは避けましょう!
退職を切り出すタイミングとして避けたいのは、「会社の繁忙期」です。
繁忙期に退職の相談をしようと思うと、なかなか上司にアポイントメントが取れず話が進まなかったり、取り合ってもらえない可能性が高まります。
上司のアポイントメントが取りやすい、「閑散期」に合わせるのがお互いにとって話をすすめやすいでしょう。
また、大きなプロジェクトが終了した直後など、あなたの仕事が一区切りした時点で話したほうが、引き継ぎも比較的しやすく退職をすすめやすくなります。
円満退職の伝え方のポイントとは?
円満退職をするためには、伝え方にいくつかのポイントがあります。この章では、それぞれの伝え方のポイントについて詳しく解説していきます。
直属の上司に事前にアポイントをとり、必ず対面で伝える
退職したいという大切な話をする際に、きちんと直属の上司にアポイントメントをとって対面で伝えるのは、社会人としてのマナーです。
直接話すのが気まずいからといってメールで伝えるのは避けましょう。
静かな場所で上司と二人きりになれる場所で伝える
退職の話をする場所も整える必要があります。他の同僚がいる場で話をすると、お互いに気が散ってしまい、上司はあなたの話を集中して聞くことはできません。
静かな誰にも邪魔されない、二人きりになれる場所で話をするのが一番です。
最初にこれまでお世話になった感謝の気持ちを伝える
退職の話をするときは、一方的に退職の話を切り出すのではなく、まずはこれまでお世話になった感謝の気持ちを伝えましょう。
最初にこれまでの感謝の気持ちを述べることで、印象もよくなりますし、退職の話を受け入れてもらいやすくなります。
退職理由はできるだけ前向きに伝える
退職の意思を伝える時は、「会社への不平不満」などのネガティブな理由は出来るだけさけ、あなたの次のキャリアステップに進みたいという前向きで明確な理由をきちんと伝えましょう。
退職理由がキャリアアップやスキルアップなどの前向きな理由であればあるほど、応援してもらいやすくなります。
はっきり退職の意思を伝える
退職の意思は、あなたがこれから目指すキャリアプランを添えてはっきり伝えましょう。
「まだ迷っています」などと曖昧に伝えてしまうと、引き止められる可能性が高まります。
はっきり意思を伝えられるように、頭の中を整理してから伝えましょう。
会社が退職を引き止める理由とは?
退職を切り出すと、中には会社から退職を引き止められる場合があります。
では、なぜ会社側は、退職したい職員を引き止めようとするのでしょうか。この章では、会社が退職を引き止める理由について解説していきます。
人手不足になるから
会社や上司もあなたのキャリアアップを応援したい気持ちはもちろんあるでしょう。
しかし、社員が1人退職することになれば、その分職場の人手が不足します。十分に人材が確保されていて余裕があるという会社はそう多くありません。
また、新たな人材を確保するにも採用活動や教育に時間とコストがかかります。
これらの理由から、これまでに実績があるあなたを説得し引き止めたほうが会社にとってもダメージが少なくて済むからです。
上司の管理責任が問われるから
直属の上司は、チームメンバーの管理をするのも業務内容に含まれます。このため、チームメンバーから退職者が出てしまうと、上司の管理責任能力が問われてしまいます。
管理責任能力が問われるということは、上司の会社からの評価が下がることにつながります。
上司はそのような状況をできるだけ避けたいため、退職を引き止めようとするのです。
もし退職を引き止められてしまったら?
あなたは、今後のキャリアアップのために転職を決めたことでしょう。
もし退職を引き止められてしまったとしても、その揺るぎない退職の強い意思をこれまでの感謝の気持ちと共にはっきりと伝えましょう。
上司も、退職理由が前向きではっきりとしたものであればきっとあなたを応援してくれるはずです。
まとめ:キャリアアップのための転職なら自信を持って切り出そう!
本記事では、将来を見据えたキャリアアップのための転職をできるだけ円満に伝える伝え方・切り出し方を解説してきました。
これまでの会社への感謝の気持ちを添えながら、最後まで誠心誠意対応すれば、上司と同僚はあなたをあたたかく送り出してくれるでしょう。
新たな目標を持った前向きな退職であることに自信を持って、上司に誠実に伝えてみてくださいね。