結婚相談所といえば、「婚活の最終手段」というイメージがありましたが、ここ数年で20代の利用者がじわりと増えているようです。
大手結婚相談所IBJの調査によると、20代入会者が男女ともに1割以上増え、結婚相談所の需要が広がりつつあります。
(参考)「結婚相談所ネットワーク IBJ日本結婚相談所連盟」調べ
（https://www.ibjapan.com/)
マッチングアプリが普及し、婚活サービスに抵抗がなくなったこと、さらにコロナ禍や「マッチングアプリ疲れ」なども経験した上で、「もっと効率よく出会いたい」、「相談できる人が欲しい」と、結婚相談所が「合理的な手段」として20代から支持され始めています。
この記事では、結婚相談所の説明や、20代女性が利用するメリット・デメリットについて紹介します。「私にはまだ早い」と思った方も、ぜひ一度お読みいただければ嬉しいです。
結婚相談所とは？
結婚相談所の2つのタイプとは？
結婚相談所には、大きく分けて2つのタイプがあります。
データマッチング型
データマッチング型は、システム上で相手を探し、自分でお見合いを進めていきます。オンラインでの活動が中心のため、費用の負担が少なく、自分のペースで活動できることがメリットです。
カウンセラーの手厚いサポートは受けられませんが、一人で婚活を進めたい人にはこちらがおすすめです。
仲人仲介型
仲人仲介型では、婚活のプロであるカウンセラーと相談しながらお見合いを進めます。お見合いの調整や当日の同席、定期的なカウンセリングなど、手厚いサポートが受けられ、カウンセラーと二人三脚で活動できることがメリットです。
「婚活をどうやって進めたらよいか分からない」という人には、こちらがおすすめです。
様々なジャンルの結婚相談所がある
いわゆる一般的な結婚相談所とは別に、様々なジャンルに特化した結婚相談所も増えています。
医者や弁護士といったハイクラスに特化しているところはもちろん、ゲーム・アニメ好き、キャンプ好き、旅行好きなど、趣味に特化している結婚相談所も増えています。
「趣味が合う人と結婚したいけれど、周りにいない」という人は、狙いを定めて趣味に特化した結婚相談所に入会するのも近道かもしれません。
それ以外にも、教師、保育士、公務員などといった職業に特化した結婚相談所もあり、その職業ならではのサポートが受けられることもあります。気になる人は、ぜひ一度調べてみるのもよいでしょう。
20代女性が結婚相談所を利用するメリット
男性からのニーズが高い
20代女性は男性からのニーズがとても高く、他の年代と比べお見合いが成立しやすいため、成婚まで比較的スムーズに進められることが最大のメリットです。
女性には妊娠適齢期があるため、子どもを望む男性は20代女性との出会いを求める傾向があります。「容姿に自信がない」、「男性と話すのが苦手」といった不安があっても、ニーズの高さでこれらを十分にカバーできます。
相手の身元が保証されている
結婚相談所では、独身証明書や最終学歴、職業、年収を証明する書類の提出が必須のため、プロフィールに嘘がなく、相手の身元が保証されています。
マッチングアプリや婚活パーティーでは、気軽に参加しやすい反面、経歴を証明する書類が必要ないため、既婚者が紛れていたり、プロフィールが偽られていたりと、「遊び目的」の人がいることもあります。
結婚相談所は、「騙された」、「一切連絡が取れなくなった」といったトラブルにあう可能性が低く、安全面を考慮したい人にとってはメリットと言えるでしょう。
日常では出会いづらい条件の人や、結婚に真剣な人と出会える
結婚相談所では、日常では出会いづらい条件の人や、結婚に真剣な人と出会えることも大きなメリットです。
「共働きで、家事・育児を分担できる人が希望」、「医師や弁護士と出会いたい」、「親と同居してくれる人がいい」など、こだわりがある場合でも、数多くの登録者の中からマッチングできるかもしれません。
また、結婚相談所を利用する男性は、結婚を真剣に考えている人が大半なので、交際に発展すれば自然と結婚へと進むことも多いでしょう。
カウンセラーの手厚いサポートが受けられる
結婚相談所では、婚活のプロであるカウンセラーが相談に乗ったり、アドバイスをしてくれたりと、手厚いサポートが受けられます。
「お見合いした人とトラブルになってしまった」、「お付き合いしているけれど、本当にこの人でいいのかな」、「そもそも自分にはどんな人が合うのか分からない」など、婚活に関する悩みは、カウンセラーが一緒に考え、解決へと導いてくれるでしょう。
今では、カウンセラーがファッションカウンセリングを行い、買い物に同行するサービスを行う結婚相談所もあります。ファッションセンスに自信がなく、「お見合いの日にどんな服装で行ったらいいか分からない」という人は利用してみてはいかがでしょうか。
20代女性が結婚相談所を利用するデメリット
費用が高い
結婚相談所の最大のデメリットは、費用が高いことです。「興味はあるけれど、費用面のハードルが高い…」と感じる人が多いのではないでしょうか。
一般的な結婚相談所の料金相場は、次の通りです。
・入会金 約5万円～10万円
・月会費 約1万円～2万円
・お見合い料 約5千円～1万円
・成婚料 約5万円～30万円
20代女性にとって決して安くない金額ですが、高めの料金水準のおかげで、既婚者や遊び目的の人は少なく、安心して婚活ができるとも考えられます。
先にもお伝えした通り、20代女性は男性からのニーズがとても高いため、結婚相談所では20代女性限定の割引キャンペーンが多く行われています。
費用を抑えたい人は、優遇が受けられる20代のうちに結婚相談所に入会することも、賢い選択かもしれません。
同年代と出会いにくいこともある
一般的に、結婚相談所に登録している男性の年齢層は30～40代が中心で、20代男性は他の年代に比べ少なく、同年代と出会いにくいことが考えられます。
「結婚するなら絶対年上」という人ならスムーズに婚活を進められますが、同年代と結婚したい人は、なかなか理想の相手に出会えないかもしれません。
けれども、30代以上の男性は精神面や収入面で安定している人が多く、年齢だけで除外するのはもったいないかもしれません。年齢のこだわりを緩めることで、理想の相手と出会える可能性が高まるので、条件にある程度余裕を持たせるとよいでしょう。
まとめ
結婚相談所に入会する20代女性は、20代ならではの強みを理解し、効率的に結婚相手を探すために結婚相談所を利用する傾向があるようです。
「まずはマッチングアプリや婚活パーティ、ダメなら結婚相談所」ではなく、「20代だからこそ結婚相談所」という考え方も、これから増えてくるのかもしれません。
■参考
・結婚相談所ネットワーク IBJ日本結婚相談所連盟
https://www.ibjapan.com/
