2024年は、自由と多様性に満ちた「風の時代」の本格的な幕開けです。
「風の時代」が始まった2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大を経験し、私たちの価値観が大きく変わった年でもあります。いわゆる”コロナ禍”を経て、働き方が多様化していることを感じる方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、本格的な「風の時代」を迎え、軽やかに自分らしく働くポイントについて紹介します。「風の時代って何?」という方も、ぜひ一度お読みいただければ幸いです。
200年に一度の大きな転換期「風の時代」とは?
風の時代は、2020年12月の「大会合(グレートコンジャンクション)」という現象により始まり、2024年から本格的に展開していくと考えられています。
この世界は、「火・土・風・水」という4つの元素に分類され、今までの約200年間は「土」の時代とされてきました。「大会合(グレートコンジャンクション)」は時代が変わるときに起こる現象で、これからの約200年間は、「風」が時代をリードしていきます。
土の時代は、産業革命や資本主義といった「ものを作ってお金を生み出す」時代で、「お金」「地位」といった目に見えるものや権威が重んじられてきました。
風の時代は、「情報」「知性」「教育」「コミュニケーション」といった目に見えないものに価値があると考えられ、「知る」ことを求めていく時代だと言われています。ものに縛られずに自由で多様化した風の時代では、自分の好きなこと・やりたいことに向かって、素直に行動することが求められるでしょう。
「風の時代」、働き方はどう変わった?
会社や組織に依存しない働き方が広がった
風の時代はコロナ禍も追い風となり、フリーランスや副業が増加し、組織や会社に依存しない働き方が広がりました。次の表からも分かる通り、2015年と比較してフリーランスの人口は640万人増加、その経済規模は9.2兆円増加と、働き方が変化していることが伺えます。
(引用)『新・フリーランス実態調査 2021-2022年版』
土の時代は、終身雇用や年功序列制度が絶対的で、大企業に就職して高い役職に就くことに価値があると考えられていました。風の時代に入り、能力がある人は自ら道を切り開き、会社や組織に依存することなく、自分らしい働き方で活躍できる機会が増えました。
時間や場所にとらわれない働き方が浸透した
コロナ禍をきっかけに、毎日決まったオフィスに出社するワークスタイルから、リモートワークへと、時間や場所にとらわれない働き方が浸透しました。
コロナ禍で初めてリモートワークを経験した人もいたかもしれません。会議はオンラインで、集客もインターネット上から全国・世界中の人を相手にでき、「意外とリモートワークでも仕事ができるんだ」と感じた人も多かったのではないでしょうか。
地方に在住しフルリモートで仕事ができたり、以前より育児や介護との両立がしやすくなったり、今までの働き方が大きく見直される転換期になりました。
「自分にとって心地よい人間関係」が重視されるようになった
風の時代では、「自分にとって心地よい人間関係」がより重視されるようになりました。
コロナ禍でリモートワークが増えたことで、組織の人間関係に縛られる機会が減ったことも一因かもしれません。また近年では、SNSが急速に発展し、オンライン上でビジネスの話を進める機会も生まれました。実際に対面したことがあるかないかに捉われず、自分にとって心地よい人間関係を大切に育むという意識が高まりました。
「風の時代」、軽やかに働くための3つのポイント
1.自分らしさを武器にしよう
風の時代に入り、「生活のための仕事(ライスワーク)」から、「自分を表現するための仕事」へと、仕事に対する価値観が大きく変わりつつあります。
「世間からの評価」に大きな意味があった土の時代では、給与、会社の規模、休日の取りやすさなどといった条件重視で仕事を選ぶ傾向がありました。風の時代では、一人一人が持ち合わせている知識や技術、オリジナリティといった自分らしさを武器に仕事を選ぶとよいでしょう。
自分の武器がよく分からない人は、どんな仕事なら毎日楽しんでできそうか?、どんな仕事なら自信をもって取り組めるのか?、まずは「自分が得意なこと、好きなこと」を探してみると自分らしさという武器が見つかるかもしれません。
近年は働き方が多様化し、副業やパラレルワーカーを国や企業が認める動きも出てきています。自分らしさという武器は一つに決める必要はありません。色々なことにアンテナを張り巡らせ自分の武器を探しましょう。
2.「キャリア自律」を目指そう
流動性が高い風の時代は、一つの会社で働き続ける時代ではないからこそ、「キャリア自律」を目指しましょう。
風の時代は「自由で多様化した時代」とお伝えしましたが、自由には必ず責任が伴います。自分のキャリアは会社や組織任せにせず、自分の軸をもって作り上げる意識が必要です。
今の仕事で達成すべきことは何か、そのために必要なことは何か、将来どう成長したいか等、上司から言われたことを黙々とこなすだけではなく、先を見据えたキャリア形成が必須な時代と言えるでしょう。
3.リアル&デジタル問わず、人とのつながりを大切にしよう
風の時代は、時間や場所の制約から自由になれる分、人とのつながりを大切にしましょう。
年齢・国籍・性別を問わず、自由で多様化した交友関係を築くことが、”風の時代らしさ”だと言えます。
実際に対面するリアルな交流はもちろん、インターネット上のデジタルな交流も今まで以上に盛んになり、遠く離れた国の人や、日常では出会いづらい人とも気軽にコミュニケーションを取ることが今後増えていくかもしれません。
「居場所は一つ」という考え方は捨て、柔軟に人とつながり、多くの情報や価値観を共有することで、自分の働き方やライフスタイルをアップデートしていくことが大切です。
ただし、デジタルな交流は自由な半面、マナーや節度も大切です。「顔が見えないからいいや」と、マナー違反をすることがないよう、ネットリテラシーも心がけましょう。
まとめ
風の時代は、「とりあえずやってみる」「ダメなら方向転換すればいい」といった軽やかな発想が大切になるのかもしれません。
土の時代から風の時代への大きな変化を、自分の仕事やライフスタイルを見直す一つのきっかけにし、「風のように」軽やかで柔軟に、より豊かな生き方を目指しましょう。