貯金?自分磨き?20代30代女性のボーナス「理想的な使い道」「避けたい使い道」とは?

夏のボーナスが支給され、何に使おうかと考えている人も多いのではないでしょうか。ボーナスの使い道は人それぞれですが、何度もらっても嬉しいものです。

この記事では、20代・30代女性の「理想的なボーナスの使い道」、「避けたいボーナスの使い道」について、FPの視点から紹介します。

「ボーナスは、どれくらい貯金するのが理想的?」

「気付いたらボーナスをいつも使い切ってしまう…」

といったお悩みの方にぜひ読んでもらえれば嬉しいです。夏のボーナスを十分に活用するためにお役立てください。

20代・30代のボーナスの使い道~みんな何に使っている?

2023年夏のボーナス1人当たり平均支給額の見通しは40万276 円。前年に比べ2.8%ほど上がっています。

20代・30代の「ボーナスの使い道」、結果は以下の通りです。

【20代】

1位 預貯金(35.5%)、2位 国内旅行(19.4%)、理美容(19.4%)、特に決めていない(19.4%)

【30代】

1位 預貯金(42.4%)、2位 ローン返済(14.0%)、3位 国内旅行(12.7%)

(参考)消費者庁 令和元年「ゴールデンウィークの過ごし方及びボーナスの使途予定に関する意識調査結果

ボーナスの使い道で一番多かったものは、20代・30代ともにやはり「預貯金」でした。

好きなものを買うより、堅実に貯金する人が多いようです。

FPが教える~20代・30代女性の「理想的なボーナスの使い道」とは?

ボーナスが支給されると、ついつい財布の紐がゆるくなってしまいがちです。

ここからは、20代・30代女性の理想的なボーナスの使い道について紹介します。

割合を決めて貯金しよう

ボーナスは、一気に貯金額を増やす絶好のチャンスです。支給されることが決まったら、「半分は貯金する」ことを目標にしてみましょう。

「第58回 Ponta消費意識調査 2023年6月発表」によると、ボーナスの半分以上を「貯金・預金」したい人は、約6割という結果もあり、堅実にお金を貯めようと考えている人が多いことが分かります。

普段使っている口座に貯金をしていくと、「いつの間にか使い切ってしまった」ということになりかねません。貯金は、普段使っている口座とは別に管理するとよいでしょう。

「近い将来使う予定のお金」は貯蓄用の口座へ、「しばらく使う予定がないお金」は、利率のよいネット銀行の定期預金や投資で運用するのもおすすめです。

自分へのご褒美に使おう

頑張った自分へのご褒美として、普段は手の届かないものを買うのもよいでしょう。

ワンランク上のアクセサリーや時計、美容資金、時短のための家電などに使うことも賢い使い方です。

特に子育て中の女性は、ついつい先を見越して「倹約、倹約」と自分のご褒美を削ってしまう傾向があります。「ボーナスの●割は自分のご褒美に使う」と決め、好きなことへ存分に使うことで、仕事へのモチベーションを上げ、自分のご機嫌を取ることも大切です。

親孝行しよう

親孝行をして、両親に日ごろの感謝を伝えることも、ボーナスの理想的な使い道です。

普段なかなか両親への感謝の気持ちを伝えられない、遠方に住んでいて会えない、といった場合に、心を込めた贈り物をすると親孝行になり喜ばれるでしょう。

両親が喜ぶプレゼントを贈るのもよいですし、家族旅行や食事会を企画して家族水入らずでリラックスできる時間を過ごすこともおすすめです。

投資を始めよう

ボーナスを機に、投資を始めることも理想的な使い道の一つです。

投資と聞くと「なんとなく怖い」、「お金持ちだけがやるもの」という印象を持つ人も多いかもしれません。けれども、多くのネット証券では月々100円から気軽に始められ、投資が身近な存在に変わりつつあります。

来年からは政府が推奨する「新NISA」が始まります。銀行の定期預金は相変わらず低金利ですので、まずは投資の勉強を兼ねて少額から始めてみてはいかがでしょうか?

FPが教える~20代・30代女性の「避けたいボーナスの使い道」とは?

ここからは、20代・30代女性の避けたいボーナスの使い道について紹介します。

すでにボーナス払いで、使い道が全部決まっている人はいませんか?ボーナスに依存したマネープランはとても危険です。

生活費の穴埋め

ボーナスは「使い切っても生活に支障はない」と思いがちですが、月々の赤字をボーナスで穴埋めするのはできるだけ避けましょう。

ボーナスで月々の赤字を穴埋めしている状態で、「頑張った自分へのご褒美」としてボーナスを嗜好品に使ってしまうと、いつまでたっても貯金体質にはなれません。

まずは、月々のお金の流れを確認し、給与だけで生活ができるように家計を見直しましょう。「月々の給与から支払いきれない分は、ボーナスで支払えばいい」ではなく、「月々の給与から支払える分までに支出を抑える」という考えでコントロールすることが大切です。

ローンやクレジットカードのボーナス払い

ローンやクレジットカードの「ボーナス払い」を、極力利用しないようにしましょう。

ボーナス払いを利用すると、せっかく支給されたボーナスが「支払わなければならないもの」に消え、貯金ができないのはもちろん、自分へのご褒美やレジャーなど、楽しみに使う余裕もありません。

ボーナスをあてにして自動車や住宅のローンを組んだり、クレジットカードの支払いをボーナス払いにする人もいるかもしれません。けれども、ボーナスは臨時収入という位置づけのため、会社の業績によって変動がある上に、今後ボーナスが出ない会社に転職することも考えられます。

ボーナス払いは、将来の自分から借金をしている状態です。安易に利用することは避け、月々の給与から支払えるようにしましょう。

まとめ

ボーナスの理想的な使い道は、「あらかじめ何に使うか考えておく」ことが最も大切です。

「何のために使うのか」、「何のために貯めるのか」という目的を考え、「今の自分」も「将来の自分」も輝けるために、ボーナスを「生きたお金」にしましょう。

■参考

三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社
2023 年夏のボーナス見通し ~コロナ禍の影響は一段と和らぎ、本格回復が続く~
https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2023/04/news_release_230410_01.pdf

消費者庁 令和元年「ゴールデンウィークの過ごし方及びボーナスの使途予定に関する意識調査結果」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/price_measures/pdf/price_measures_190718_0004.pdf

第58回 Ponta消費意識調査 2023年6月発表
https://www.loyalty.co.jp/storages/pdf/230627.pdf