大手企業の総合職や外資系企業などハイクラスのビジネスパーソンが、更なるキャリアアップを目指す場合、転職は有力な選択肢の一つになります。
ハイクラスのキャリアアップを目指す場合、安易に大手の転職エージェントを利用せず、ハイクラスの転職に強みを持つ転職エージェントを利用することで、自身の希望に沿った質の高い転職先を狙うことができます。
この記事ではハイクラス向けの転職エージェントを活用すべき理由と、おすすめのハイクラス向け転職エージェント5選を紹介します。
ハイクラス向けの転職エージェントを活用すべき理由
ハイクラスのビジネスパーソンが、ハイクラス向け転職エージェントを積極的に活用すべき理由は大きく分けて3つあります。
高待遇の案件はハイクラス向け転職エージェントに集中
ハイクラスのビジネスパーソンがキャリアアップのために転職したいと思うような案件は、年収などの面で高待遇になればなるほど一般的な転職エージェントでは見つけにくくなります。
採用を検討する企業側から見れば、ハイクラス向けの転職エージェントに求人を登録した方が、優秀な転職希望者の目に留まりやすいことは明らかです。そのため、採用条件が厳しい案件であればあるほど、ハイクラス向けの転職エージェントへ優先的に採用を依頼します。
ハイクラス向け転職エージェントを利用することで、魅力的な案件にチャレンジする機会が増えるのです。
非公開求人の紹介をしてもらえる
ハイクラスの転職案件は、転職サイトで検索してすぐに応募できる公開案件よりも、転職エージェントのスタッフやヘッドハンターが、希望者のスキルや転職先との親和性などを踏まえて紹介する非公開求人が多くなります。
ハイクラスな非公開求人の案件は、ハイクラス向けの転職エージェントの方が豊富。そのため、ハイクラス向けの転職エージェントを利用することで、魅力的な非公開求人を紹介してもらえる確率が高くなるのです。
エージェントスタッフの質が高く、有利に選考を進められる
ハイクラスの転職を成功させるためには転職エージェントのスタッフやヘッドハンターの力量も重要。ハイクラスに特化した転職エージェントの方が、ハイクラス転職に関する高い能力を持つスタッフやヘッドハンターが集まっています。
優秀なスタッフは選考のポイントなどを理解しているとともに、企業との連携が強固であるため、担当する転職希望者を通過させるための交渉力が備わっています。
彼らの選考に関するアドバイスや、採用担当者との交渉能力の活かして、選考を有利に進めることが可能なのです。
ハイクラス転職、おすすめのエージェント5選
ハイクラスに特化した転職エージェントは多数ありますが、その中でも特におすすめの転職エージェントを5つ紹介します。それぞれの特徴を踏まえて、自分に合った転職エージェントの利用するとよいでしょう。
リクルートダイレクトスカウト
リクルートダイレクトスカウトは、大手人材会社のリクルートが運営する転職エージェント。同じくリクルートが運営する一般的な求人サイト「リクナビ」とは明確に差別化しており、リクルートダイレクトスカウトは800万円〜2,000万円の高収入案件が中心となっています。
スカウト型を主体としており、登録後は転職希望者のレジュメをヘッドハンターがチェック。スキルや経験などの面でマッチすると思われるスカウトが順次届きます。ヘッドハンターがマッチングしてくれることから、自分で転職候補企業を探す必要がないのが大きなメリットです。
2,200名以上の優秀なヘッドハンターが在籍しており、それだけスカウトを受けられるチャンスも広がります。大手が運営しているのもあり、公開求人も豊富。さまざまなハイクラス案件が登録されているため、自分で希望する案件を探してみたいという場合にも利用しやすいハイクラス向け転職エージェントです。
ランスタッド
ランスタッドは本社をオランダに構える人材派遣会社から多角化した転職エージェントです。人材派遣業では世界でも有数の規模です。現在では人材派遣のノウハウを活用しながら転職エージェント業も展開。その評価は高く、2016年にはリクルートが集計する転職エージェントランキングでNo1を獲得した実績もあります。
特徴はベンチャー企業の求人が豊富であるという点です。また、業界首位ではないが優れた企業、もしくはニッチな優良企業を積極的に取り扱っているなど、大手とは異なる独自の視点で求人を紹介しています。日本国内各地に拠点を構えているため、地方の優良案件への転職機会も豊富です。世界39ヵ国、4,900以上の拠点数を活かし、外資系企業や海外駐在の案件も豊富です。
求人数は大手と比較すると少なく見えますが、実はランスタッドでは取り扱っている求人の80%が非公開求人。コンサルタントとのサポートの中で、検索では知り得ないハイクラス求人を紹介してもらえます。
各コンサルタントは業界・地域などについてそれぞれ独自の強みを持っており、転職希望者のスキルセットや意向に合わせて適切なコンサルティングが可能。自分が強みとする領域に属する企業との強固なパイプも持っているため、選考においても力強いサポートが受けられます。
ビズリーチ
ビズリーチはヘッドハンターによるスカウトが主体のハイクラス向け転職エージェント。有料プランを設定することで、転職意欲の高い方には特に良質な案件を厳選して紹介してくれます。
ビズリーチは高待遇の転職案件を非常に多く取り扱っており、取り扱い求人の業種・職種も豊富です。年収1,000万円以上の求人が3分の1以上と、高収入での転職を追求する場合にはおすすめのエージェントです。
登録後はヘッドハンターから自身のスキルセットや経歴にあった転職案件の紹介が届きます。ヘッドハンターの登録数も約6,200人と豊富なため、多数の紹介を受けられるチャンスがあるのです。
ビズリーチは無料と有料のの二つのプランを設定しています。有料の場合は、スカウトメッセージの閲覧や返答に制限がなく、ビズリーチで積極的に転職活動を進めたい方には、有料会員での利用がおすすめです。
ロバートウォルターズ
ロバートウォルターズは、ハイクラス転職の中でも外資系企業の紹介を強みとする転職エージェントです。イギリスで設立された企業で、世界30ヵ国に拠点を構えています。日本での規模はそれほど大きくありませんが、世界で見ると知名度の高い転職エージェントの一つと言えます。
公開求人の案件数は、検索結果に基づくと2,000件強と、他の転職エージェントと比較すると決して多くありません。しかし、そのほとんどが日系グローバル企業か外資系企業という内訳です。必然的に年収水準が高い案件が多く、60%以上が年収900万円以上の案件です。
外資系企業は職種を限定せず、様々な求人が用意されています。業種で見ても幅広く取り扱っていますが、中でもIT関連や金融関連の求人は豊富です。これらの業種の外資系企業へチャレンジしたい人には特におすすめの転職エージェントといえます。
なお、自分で企業を検索して応募することができる一方で、同社の転職コンサルタントのアドバイスを受けながら、転職企業をマッチングしてもらうことも可能です。外資系企業の応募において必須となる英文履歴書の作成や、英語面接を含む面接対策などについても手厚いサポートが受けられます。
doda X(デューダエックス)
doda Xは転職サイトDodaなどで知名度が高い大手人材会社パーソルが運営するハイクラス向けの転職エージェント。ヘッドハンターによるスカウトに強い転職エージェントです。
自身の経歴や転職希望条件などの情報を登録しておけば、ヘッドハンターが随時、転職希望者にマッチした転職案件のスカウトを送信してくれます。doda Xには多数のヘッドハンター、ヘッドハンティング企業が登録されており、それぞれ業種・職種などの得意分野を持っています。
また、それぞれがハイクラス企業との強固なリレーションを持っているため、選考においても力強いサポートを受けられます。
2022年10月より、自ら企業を検索して応募するサービスが追加され、より使い勝手の良い転職エージェントとなりました。転職について相談ができるカウンセリングサービス以外に、職業紹介を前提としないコーチングサービスも展開しており、長期的な視点でキャリアを考え、自分らしいキャリア形成につながる良質な案件のみに応募したい場合は、doda Xがおすすめです。
ヘッドハンターのスカウト内容次第ではありますが、年収800万円以上の案件のスカウトがほとんどで、中には2,000万円を超えるようなエグゼクティブ案件のスカウトも受けられます。また、30代など若手〜中堅の転職スカウトだけでなく、50代などシニア層の案件も豊富なため、長期にわたって活用できるハイクラス転職エージェントです。
自分に適した複数のハイクラス向け転職エージェントに登録を
ハイクラスなビジネスパーソンが魅力的な企業への転職にするためには、ハイクラスに特化した転職エージェントを活用するのがおすすめです。
今回は5つの転職エージェントを紹介しましたが、一つの転職エージェントに絞って利用する必要はありません。むしろ、自分に合った転職エージェントをいくつか併用することで、より良質な案件にアプローチできる可能性が広がります。
ハイクラスの転職エージェントは、それぞれがハイクラス企業の選考に関するノウハウや企業との強いリレーションを持っています。ハイクラス向け転職エージェントのサポートを積極的に活用することが、キャリアアップにつながる良質な企業への転職を成功させるカギとなるのです。