「転職したいけれど後悔するのが怖い……」
「転職が失敗に終わらないためのポイントが知りたい……」
どんなに前向きに転職を考えていても、何かと不安がよぎるのが転職というもの。
会社を辞めて後悔しないか、次の会社は本当に自分に合っているのか、人間関係は本当のところどうなのか・・・。
何度考えても、実際に入社してみるまで答え合わせが難しいことばかり。その不安を少しでも軽くするためには、適切な情報収集が不可欠です。
この記事では、同じように転職を経験した方の失敗エピソードをご紹介します。そこから教訓を得ることで、あなたの転職活動がより後悔の少ないものになるよう参考にしてみてください。
失敗だったと感じる転職には共通点がある
転職の失敗には多くの事例がありますが、転職をしたことを後悔する会社には共通点があります。この共通点を知り、転職先を選ぶ際のチェックポイントにすると、後悔を未然に防ぐことにつながるでしょう。
転職を後悔したポイントその1【残業が多い】
残業が多く、長時間労働が風土として根強く浸透している会社は転職を考え直したほうがよいでしょう。
多少の残業は許容範囲内ですし、転職したばかりの頃は慣れない仕事で残業になることもあるでしょう。ただし、長時間労働を前提とした仕事量が普段から与えられるような環境であれば、どんなに好きな仕事でも長く働き続けることが難しくなるかもしれません。
今は対応できる体力や時間があっても、これから先、家族を持ったり、子育てや介護といった仕事以外の役割が増えたときはどうでしょう。次の会社では長く働きたいと思っているのでしたら、より一層慎重に検討することをおすすめします。
転職サイトには、残業に関する詳細な情報を開示していない企業もありますので、面接の際にしっかりと確認しておきましょう。
転職を後悔したポイントその2【休日出勤が多い】
残業と同じように、休日出勤が多い場合も注意が必要です。人は適切な休息を取らなければ、仕事への意欲やパフォーマンスが落ち、心身の健康にも影響が出てしまいます。
仕事内容によって、休日出勤がたまに発生する、代休を取ることができるということであれば問題ありません。
しかし、残業と同じように休日出勤が常態化し、必要が無いのになんとなく出社しなければ気まずいというような環境であれば転職を見合わせましょう。休日出勤の有無や頻度、代休取得の可否など、事前確認ができることはチェックしておくことが大切です。
転職を後悔したポイントその3【人間関係がよくない】
転職理由の多くが、「人間関係の問題」であることはご存知でしょうか。表向きは他の仕事がしたいなど別の理由であっても、実際は人間関係の悩みが転職を考えるきっかけだったというのはよくある話です。
どんな会社にも自分の価値観と合う人も合わない人もいて、100%好きな人たちに囲まれて働くことができるというのは稀でしょう。転職サイトの情報だけでは人間関係まで読み取ることは不可能です。
それでも、その会社の社風は人間関係の良し悪しが表れるもの。面接時の社員同士のやり取りや雰囲気を注意深く観察してみてください。部下が上司に必要以上に恐縮した態度をとっていないでしょうか?エレベーターで一緒になった社員の雰囲気や態度はどうでしょう。違和感を感じるポイントがあったら要注意です。
転職エージェントを介して紹介された企業であれば、企業とやり取りをしているエージェントの担当者にも確認するとよいでしょう。
転職を後悔したポイントその4【仕事内容が違う】
転職先でいざ仕事をしてみると、自分のやりたい仕事に携わることができなかったという方もいらっしゃいます。
新卒採用の場合は、入社後に配置が決定することが多いですが、転職では、仕事内容や各種条件をすり合わせた上での入社がほとんどです。
それでも希望と異なる仕事であったということは、求職者と企業との間に認識の相違が生じていたからだと考えられます。
求人内容と希望する仕事にミスマッチがないか、面接においても十分確認しましょう。
職種や役職の呼び名は企業によって意味合いが異なる場合があります。自分の認識とズレがないかどうかも注意が必要です。
また、面接などで、「数年後にはこの仕事に就ける」という未来の話があるかもしれません。企業の状況は変化するものであり、あくまでも「可能性があるだけで約束されるものではない」と考えておいたほうが良いでしょう。
ブラック企業に注意しよう
いわゆるブラック企業への転職は必ず避けたいものです。ブラック企業に明確な定義はありませんが、いくつか共通する特徴があります。
・常態化する極端な長時間労働、休日出勤
・極端なノルマ、達成できない場合に社員が商品を購入する義務がある
・パワハラなどの各種ハラスメントの横行
・サービス残業、賃金未払い
このように、法令遵守=コンプライアンスへの意識が低い企業が多いのが特徴です。では、こうした社内の状況を転職前に見分ける方法があるのでしょうか。
求人情報から見分ける
まずは、求人情報を出す頻度です。常に求人を出している企業は、社員の定着率が悪く、慢性的な人手不足である可能性があります。社員を大切にしていないがゆえに、入社してもすぐに退社する企業であれば要注意です。
相場よりも高い給与の提示にも気をつける必要があります。報酬が高い=業務量が多い、ノルマが高い、残業手当がつかないなどのからくりが潜んでいることがあるからです。
面接時の職場環境から見分ける
面接などで会社に訪問する際は、チャンスです。まずは社員の方々が生き生きしているか、表情や対応などに注目しましょう。ぎすぎすした雰囲気を感じたり、緊張感が漂っていたりする場合は、職場の人間関係が良くない可能性があります。
面接官の態度や言動にも企業の体質が表れることがあります。必要以上の圧迫面接や、セクハラ発言、家族について根掘り葉掘り質問するなども、ブラック企業かどうかを判断する目安になります。
まとめ
転職を成功させるために、これまで転職してきた方の失敗から学ぶことは有効な手段です。
どんなに計画を練った転職でも、100%うまくいくとはかぎりません。転職エージェントなども上手に活用しながら、転職を成功させましょう。