「リファレンスチェック」をご存知でしょうか。まだそこまでメジャーではないようですが、転職活動経験者の中には聞いたことがある人もいるかもしれません。
私、羽田は独立前に転職活動をしていましたが、そこでこのリファレンスチェックにぶち当たり困惑した思いがあります。
今回はこの「リファレンスチェック」について、私自身の体験談も含めてご紹介します。
まずそもそもリファレンスチェックとは何か?です。
最近導入する企業も増えていて、特に外資系企業では普及しているようです。リファレンスチェックとは、「応募者の評価を第三者が行うツール」です。
もう少し具体的に言うと、今在籍している(以前していた)上司や部下に対して、応募者がどういう人物かをwebなどで回答させることです。略歴や成果、日常の行動などで応募者が虚偽の話をしていないかをチェックするという、なんとも底意地の悪い(と、僕は思います)仕組みです。
確かに、面接ではいくらでも話を盛ることができますよね。嘘はよくないと思いますが、多少盛ったりすることは誰でもあるんじゃないかと思いますが、まあそうした事をチェックしていくのがリファレンスチェックです。リファレンスチェックを行いやすくするサービスなんかも登場しているようです。
企業によりますが、大体は上司一人、部下一人に対して回答を求めるようです。応募者が受験先企業に対象の人のメールアドレスを渡すと、その人にチェック用URLが送信されます。設問はフリーワード記述で一問300文字程度、そうした設問が10問くらいあるので、記入者にとってもまあまあ大変です。
基本的には最終面接前後、といった内定直前のフェーズで聞かれることが多いです。応募者からすると唐突感があるので「えー」となるかもしれません。実際、私も転職活動をしている時にリファレンスチェックの提出を求められ、「なんすかそれ?」と思わず聞き返してしまいました。嘘ついてはいないとは言え、こええ・・・。
さて、ではリファレンスチェックを求められたらどんな事に気をつけなければならないのでしょうか?
まずそもそもですが、「希望転職先に提出が必要なので協力してほしい」と言うことを上司や部下に伝えないといけません。僕の場合は会社を辞めることを以前から上司に伝えていたのでこの点は困りませんでしたが、普通は転職活動する時って周囲に黙ってすると思うので、部下はともかく上司は困りますよね(笑)。
対策としては「元上司」「元部下」に依頼すると言うことでしょうか。今現在の直接的な利害関係はない人たち、と言う意味で。
しかし、会社を辞める時の理由の大半が人間関係、といいますよね。自分の周囲の人間関係が悪いから退職する人も多いと思うので、このチェックツールは応募者にとっては本当に恐怖でしかないツールかもしれません・・・。
ただ単に言葉を入力するだけなら、上司に依頼せずに自分のアドレスなんかを使って替え玉入力することもできるかもしれませんが、リファレンスチェックはその辺も抜かりありません。免許証などの身分証明書の写メをアップロードしなくてはならないのです。
中には、身分証明書を手元に持った自撮りの写メアップロードを求められた、と言う人もいます・・・。
そしてリファレンスチェックは入力期間も短く、1週間以内に入力を求められることが多いようです(もちろん、企業によります)。上述したとおり、最終選考間近のタイミングなので、企業にとっては早めに合否を出したい、と言うことなのでしょう。
応募者にとってはその辺りも考慮に入れて人選しなくてはなりません。あまりにもお偉い上司の方にお願いするのに時間がないと失礼にあたるかもしれませんしね。
さて、ではこのリファレンスチェックは落ちることはあるのでしょうか?結論から言うと、面接でよほどの虚偽報告をしていない限りは落ちることはないそうです。
企業としても、応募者にリスクを取らせていることは重々承知なので、あくまでこれまでの面接内容のエビデンスとして取得するケースが多い、とのこと。
ただ、それなのに私はなんとリファレンスチェック後に落ちました(笑)。まあ、ちょっといろいろな内部事情があったからのようなので(採用以外の中の人に聞いた)リファレンスチェックが原因ではないと信じたいですが、ちょっと人間不信に陥っちゃう人もいるかもしれませんね。あの人、何書いたんだよ・・・と言う・・・。
いかがでしたか?日常の行動が返ってくるリファレンスチェック。やはり、日頃から人間関係を大切にしながら働かないとダメ、と言うことなんでしょうかね・・・。